わりに仲のよい親子の私達。若いころは衝突することもあったけれど、母が私の「母」になった年齢を過ぎ、当時母は『こんな気持ちだったのかも』とハッとすることがあります。そんな私も「母」になって結構なベテラン選手です。
「母」になってみて、どれだけ母が大変だったかという事を感じる日々です。母の慰労もかねて私が休みの日は2人きりで湯治に出掛けます。この日ばかりは、家の事は忘れて休むに没頭です。
年々食が細くなる母(でも、とても元気)に合わせて食事の量を調整してもらいます。自在館にはもう10年近く通っているので私たちの好みも把握済み。何も言わなくてもいつもの部屋、いつもの席が用意されています。
よくあるメニューもありますが、ひとつひとつ手が込んでいます。そして、人が作ったごはんの何と美味しいことか…!これが楽しみの1つでもあります。
おなかが満たされたら、あとは休むに没頭。
静かに入っていると温泉が鏡のようになり、四季折々の景色が揺蕩う(たゆたう)様子を眺めているうちに、うとうと。。。
不思議ですがたくさん温泉に入ると、おなかがとっても空きます。お昼は食べずに夕食をとると一層美味しく感じます。
あとどれくらい母と来れるかは分かりませんが、元気な限り通いたいと思う場所です。
そして、私が「おばあちゃん」になったら、今度は子どもとも来たいと思います。