栃尾又温泉は昔から、湯治場として時代時代に沿った宿を営んで参りました。湯治場という形態から、むかしっから、一人旅、おひとり様のご利用は多かったと伝え聞いています。昨今ではそれに拍車をかけ、おひとり様のご利用が多いですが、私たちは湯治をするにはむしろ、一人旅の方がゆっくりできる。と考えているので、大歓迎なのでございます。ゆっくり、ボーっとするには、1人の方が断然よいと思います。最近では、ご夫婦でお泊りになる際に、お部屋は別々。食事の時だけ、一緒。というお客様も増えてきました。「夫婦だから、部屋は一緒」という考え方も、もうこれからはガラリと変わっていくのかなと思います。また、ご夫婦で日にちを変えて「今月は奥様が」「来月は旦那様が」と、夫婦でも別々でお越しになられる方もいらっしゃいます。時代と共に人の生活は変わります。昔がよかったとか、どうとかではなく、生き方や、考え方は、必ず変わってゆくのです。時代に沿った宿であれるように、お客様のお声と、私たちにできることを、追求していきたいと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなひとり旅、お1人様への、私たちなりのご用意をご紹介します。
①お1人様でも、割増し料金のない、専用部屋をご用意
②1人に丁度よいお部屋サイズ、広すぎず、狭すぎず、ポツンと感を感じない
③お食事も、お1人様専用サイズのテーブル、大きすぎてポツンと感を感じない
④一人でも貸切風呂、使い放題、追加料金等一切なし
⑤車がなくたって大丈夫、無料送迎バスをご用意しています
もくじ
①お1人様でも割増料金のない、専用部屋をご用意
部屋数の1/3がお一人様専用のお部屋です。こちらは、むしろ「お1人様以外はお受けしていません」お1人様のために必ず、宿の1/3はお部屋をご用意しています。また、通常お1人様ですと、「割増料金」が発生することが、特に旅館では多いです。これは、ルームチャージのような感覚で、「このお部屋では、このお値段をいただく、必然的に2名以上でないと商売にならない」という前提で宿が部屋を作っているからです。だから、1名様をお受けしない宿が多いのです。勘違いのないよう申しておきますが、これは「良い悪い」ではなく、あくまで各宿の経営方針や、文化です。私たちは、昔からお1人様をお受けする文化が常となっていましたので、設備的にも、運営面としても、お1人様をお受けすることを前提とした料金体系や部屋づくりがしやすかったのです。
②1人に丁度良いお部屋サイズ、広すぎず、狭すぎず、ポツンと感を感じない
私自身、1人で宿を見て回ることは多々あります。そこでいつも感じるのですが、「たいていのお部屋が、ひとり泊には大きすぎる」ということ。お部屋って「大きければいい」ということでもないと思うんです。もちろん、これも個々の好みですので、あくまで自在館の主人はそう感じます。私たちが考える1人にちょうどよいお部屋のサイズは「2~3歩あるけば、お部屋のどこにでも手が届く」こと。たとえば照明、たとえば電話、自分の荷物、机、などなど、「あ~テレビつけよ」と思ったのに、テーブルまでめっちゃ遠い・・・・・。「寝るか、電気消そう」と思ったのに、壁のスイッチまでめっちゃ遠い。なんなら、ゴロゴロところがって、リモコンをゲットしたい。という、私自身はこんな怠惰なスペースこそ、1人部屋に求めることなのです。逆に、1人で10畳、12畳のお部屋だと、ちょっとぽつーんとさみしい気持ちになってしまいます。とはいっても、4畳とかだと、さすがに狭いわ・・・・と感じてしまいます。6畳~8畳間。これが一番落ち着くサイズだな~、と自在館は感じるのです。
③お食事も、お1人様専用サイズのテーブル、大きすぎてポツンと感を感じない
お食事スペースもすごく大事です。ご希望があれば、お1人様はお部屋出しも大歓迎です。(お時間の指定はありますが)が、やっぱり食事は食事処で食べたい。というのが私の感覚です。なのですが、私自身ひとり旅に出て多かったのがこれです。「1人なのに、やたらでかいテーブルにポツンと案内される」これです。なんだか、申し訳なくなるんです。カウンター席とかなら、いいんですけどね。なので、自在館のテーブルはお1人様でお使いいただくことを前提に少し小ぶりです。お写真だとなかなか伝わりませんが・・・また、窓に面したお席と、その後列をお一人様のお席にしています。きれいな景色をご覧いただきたいので。カウンター席の唯一嫌な点は「料理人の方と、向き合ってしまう」こと。これもケースバイケース&好みなので、良い悪いではないんです。が、1人誰とも話さず食べたいときだってあるわけですよ、いろいろウンチク聞いたりするのもまた一興、1人で静かに食べるのもまた一興。湯治に来るときは、きっとお休みに来られる方が多いので、私は一人で静かに召し上がっていただきたいなと思うのです。テーブルも、あなただけのために、用意してあります。
④一人でも貸切風呂、使い放題、追加料金等一切なし
これは、ちょっと私たちも驚きで、お客様から言われて初めて「そういうところもあるんだ」と思った事でもあります。それは「1人でも貸切風呂使っていいんですか?追加料金かからないんですね?」と、何度かお客様に言われたこと。伺ってみると、「2名以上でないと貸切風呂をつかえないところとか、追加料金がかかる場合がある」とのこと。なるほど、そういうところもあるのですね。。。。ご安心ください。自在館はお一人様でも、貸切風呂は使い放題、追加料金はございませんので。
⑤車がなくたって大丈夫、無料送迎バスをご用意しています
栃尾又温泉は首都圏のお客様が非常に多いです。都会で車を持つというのは大変です。私も東京に数年住んでいたことがありますが、駐車場代を見て、目玉が飛び出すかと思いました。「おれの家賃よりたけえところに車止めてる・・・」まず、駐車場代がめっぽう高いです。それと、「車より電車の方がコスパいい」。絶対、電車の方が楽です。なので、都会の方はあまり車を持たない傾向にあります。でも、自在館はとっても交通の便が悪いのです。泣 まず新幹線の停車する浦佐駅からは直通バスはありません。(時期によっては、1日1本ほどあります。が、まずないと思ってください)また、タクシーだと20キロ以上あるので10,000円以上かかります。在来線と定期バスの乗り継ぎは、なかなか接続がぴったり合うのがありません。気長にお待ちいただけるなら良いですが、早くつきたい方には向きません。。。。そう、車がないと不便なのです。
ので、自在館では1日1本限定ですが、無料送迎バスを運行しています。連泊の方は、途中下車して道の駅でお買い物などにもお使いいただけます。無料です。使い倒してください。そのかわり、全員のご要望を聞けません。ごめんなさい。寄りたいところに寄れないこともあります。皆様健やかにお過ごしいただけるように、何卒ご理解お願いします。ということで、宿までのアクセスもご安心ください。※高速バスご利用の方は、少しお待たせしますが、小出インターにて乗車&下車していただくことも可能です。
以上、お一人様の旅について自在館がご用意していることです。どうぞ、いつでも湯治にいらしてくださいませ。
自在館 若旦那 星宗兵