食事はお宿が健康のバランスを考え、手作りしています。
自在館では自炊される方はほとんど(99%)いらっしゃいません。理由はというと「ごはん作る時間ももったいないほど、お風呂に入りたいから」それから、自炊をしてみるとわかりますが、栄養バランスを考えて、数品そろえるだけでも大変なのです。毎日お料理をされる主婦・主夫の方であれば、その苦労はご存じかと。実際、普段ごはんを作られている方からのお喜びのお声が圧倒的に多いです。または、「懐かしい味がする」というお声もよくいただきます。自在館ではいわゆる「日本懐石料理」「旅館のコース料理」はご提供しておりません。基本は一汁四菜、これだけです。その代わりに、お品書きは毎日違います。お客様が湯治をされ、お体をおやすめいただくためにふさわしい湯治食を、食事のバランスを考えながら、毎日、毎シーズン、研究しています。
自在館にはシェフ・板前がいない
自在館にはいわゆる「シェフ」や「板前」といった料理人はいません。調理場には地元のお母さん達が立ちます。その理由は至ってシンプル、「毎日食べるごはん」はやっぱり、お母さんが世界一だから。豪華、華やか、驚き、こういったことは、プロの料理人の方の作る、創作料理の得意どころ。自在館では、そういった食の趣向ではなく、「食べて安心する」「ホッとするごはん」をコンセプトに、日々のごはんを考えています。だから私たちは「食事」ではなく「ごはん」と呼んでいます。子供のころ「おかあさん、きょうのごはんなにーー?」と言っていた、家庭の安心を、現代湯治でお届けしたいと考えています。連泊をすることがほとんどの自在館の現代湯治。やっぱり毎日食べるのは、普通のごはんに、ちょっと一工夫。それが、自在館の考え方です。