未分類·2019年3月11日·1 min read自在館読本をご紹介 わしははゆもりの守右エ門と申すものじゃ。宿の歴史は400年程前には始まっておったようじゃ。この湯のいいところは36度前後で湧いてくることでのう。この温度は体に無理なく「長湯」をするのに誠にちょうど良いのじゃ。「不感温度」と呼ばれる、これくらいの温度は副交感神経などと呼ばれておるものを優勢にしよるのだそうじゃ。 それから栃尾又温泉には古くからこの温泉に1時間から長い人では3時間以上も続けて入る「長湯」が伝承されておるが、その間、ずっとラドンを体内に取り入れ続けることができるのも、このお湯の良いところじゃ。おまけに、連泊で湯治をされておると、宿の食事の時刻がだいたい決まっておるもんじゃから生活が自然に整いやすくなるのじゃ。ぬるめのところで長湯をし、熱めの上がり湯にさっと入ってあがる。こんな栃尾又温泉にどうぞごゆっくりおはいり下され。はちゃ。(はちゃ、とは方言で「またね」の意味です) 「合わせ湯」とは、泉質や温度の違う温泉に入ることによって、入浴効果をより高める入浴法です。館内では、「うさぎの湯」「たぬきの湯」「うけづの湯」の高温ラジウム泉(源泉30度を加温して掛け流し)と、「霊泉の湯」低温ラジウム泉(36度の源泉をそのまま掛け流し)との合わせ湯でお楽しみください。昔から大湯温泉や、駒の湯と合わせ湯を楽しんでいたのじゃ。 貸切風呂のラジウム温泉。大浴場「霊泉したの湯」の川向かいから自然湧出している30度のラジウム温泉です。「たぬきの湯」「うさぎの湯」「うけづの湯」に加温して、掛け流しています。「うけづの湯」は寒い時期には循環加温を併用することがあります。※2019年現在、循環加温は一切しておりません※長湯はできませんが、すごく発汗する温泉です。 大浴場のラジウム温泉。両方の大浴場ともに、35度で自然湧出のラジウム温泉(単純放射能泉)を、加温、加水、をすることなく掛け流しています。ぬるい温泉です。昔から栃尾又に「長湯」という入浴方法があって、今もそれが守られています。「長湯」とは、ぬるい風呂になるべく長く入って(1時間〜3時間くらい)上がるときに熱い上がり湯にさっと入って温まってから上がるというものです。上がり湯は循環加温しています。ぬるい風呂で、じっとしていると身体中に小さな泡がついてきます。昔から、これを大切にしています。上がり湯のち、しばらくすると、ぬるい温泉が体を温めていたことを感じていただけると思います。